えびみそ原料の安定調達を検討するうえで、カナダ産ロブスター(アメリカンロブスター/Homarus americanus)の漁獲シーズンを正確に把握しておくことは不可欠です。カナダのロブスター漁は通年で行われているわけではなく、州・海域ごとにDFO(カナダ漁業海洋省)が定めるLFA(Lobster Fishing Area)単位で漁期が厳格に管理されています。この記事では、主要産地の漁獲時期と、それに連動する原料供給の年間スケジュールを整理します。
カナダ産ロブスターの漁獲管理体制
DFOによるLFA(漁区)ごとの漁期設定
カナダのロブスター漁は、DFO(Department of Fisheries and Oceans Canada)が大西洋沿岸を複数のLFA(Lobster Fishing Area)に区分し、各漁区ごとに漁期・トラップ(かご)の数量・最小甲長(CL:Carapace Length)を定めています。この管理体制により、資源の持続的利用と安定的な漁獲量が維持されています。
漁期が地域ごとに異なる理由
ロブスターの脱皮・産卵サイクルは海水温に依存するため、緯度や海流の影響を受ける各海域で最適な漁獲時期が異なります。DFOは繁殖期の保護と資源量の持続性を考慮して、海域ごとに漁期をずらして設定しています。この仕組みにより、カナダ全体としては年間を通じていずれかの海域で漁獲が行われる構造になっています。
主要産地別の漁獲シーズン
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漁獲シーズンと原料供給の連動
加工原料の供給ピークは漁獲後1〜3ヶ月
▶ 調達計画は漁期から逆算する
水揚げされたロブスターが加工工場で処理され、えびみそ等の原料製品として輸出可能な状態になるまでには、加工・検品・冷凍・輸出手続きを経て概ね1〜3ヶ月のリードタイムが発生します。したがって、ノバスコシア冬季漁(11月〜5月)の原料が日本に届くのは早くて翌1月〜2月頃、春季漁(4月〜6月)の原料は6月〜9月頃が目安となります。
年間調達カレンダーのイメージ
・1月〜3月:ノバスコシア冬季漁の原料が入荷開始
・4月〜6月:冬季漁の後半ロットが到着。春季漁が開始
・7月〜9月:春季漁の原料が入荷。年間在庫の充当期
・10月〜12月:在庫調整期。次シーズンの冬季漁が開始
年間を通じて安定供給を実現するには、冬季漁と春季漁の両方をカバーする調達体制が求められます。単一漁期の原料に依存すると、天候不順や漁獲制限の影響を受けた際にリスクが集中します。
調達担当者が押さえるべきポイント
漁獲量変動リスクへの備え
カナダのロブスター漁獲量はDFOの資源管理によって長期的には安定していますが、単年度では海水温の変動や気象条件により増減が生じます。特に近年は気候変動の影響でメイン湾周辺の海水温上昇が観測されており、ロブスターの分布域や漁獲パターンに変化が見られるとの報告がDFOから出されています。
早期のオーダー確保が安定調達の鍵
漁期が始まってから発注するのではなく、シーズン前に必要数量を確保しておくことが安定調達の基本です。特に冬季漁の原料は世界的に需要が高く、漁期後半になるほど確保が難しくなる傾向があります。
カナダ産ロブスターえびみその安定調達はエスケイ・インターナショナル株式会社へ
エスケイ・インターナショナル株式会社は37年の輸入実績を持つ海産物加工原料の専門商社です。カナダ産ロブスターえびみその調達において、漁獲シーズンに合わせた年間供給計画の策定から、ロット管理・品質検査までを一貫して対応しています。原料の安定調達に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。



