ブラウンクラブとは? 欧州産かにみそ原料の特徴と国内かにみそとの違い

水産加工品の原料としてかにみそを検討する際、国内では紅ズワイガニ(ベニズワイガニ)由来のものが広く使われています。しかし近年、欧州産の「ブラウンクラブ」から採取されるかにみそが、業務用原料として国内の食品メーカーから注目を集めています。

本記事では、ブラウンクラブとはどのような蟹なのか、かにみそ原料としてどのような特徴があるのか、そして国内で一般的な紅ズワイガニとは何が違うのかを整理します。

 

ブラウンクラブ(イチョウガニ)の基本情報

ブラウンクラブ(学名:Cancer pagurus)は、和名ではイチョウガニと呼ばれる大型の蟹です。ヨーロッパの大西洋沿岸からノルウェー、アイスランド、アイルランド、イギリスにかけて広く分布しており、欧州では食用蟹として非常にポピュラーな存在です。

甲羅の幅が25cm以上に達する個体も珍しくなく、日本で馴染みのあるズワイガニやタラバガニと比較しても大型です。名前のとおり赤褐色の甲羅が特徴で、ヨーロッパでは「エディブルクラブ(Edible Crab)」とも呼ばれ、レストランや家庭料理で広く親しまれています。

日本ではあまり流通していないカニですが、欧州では、クラブペースト・パテ・スープ・ビスク等のベース原料として使われています。

 

ブラウンクラブのかにみその特徴

エスケイ・インターナショナル株式会社
  • 個体あたりの味噌含有量が多い

    ブラウンクラブの最大の特長は、個体あたりのかにみそ(中腸腺)の含有量が非常に多い点です。

  • 濃厚でコクのある風味

    ブラウンクラブのかにみそにあたる部位は、濃厚なコクと旨味が特徴です。当社のアイルランド産ブラウンクラブ Brown Meat は、配合量に応じてコク・旨味・濃厚感を付与する業務用の加工原料で、適した配合量は商品ごとに試作で確かめていただく前提です。

  • ロットごとの確認が前提になる

    天然原料のため、ロットにより見え方が異なる場合があります。採用前の試作に加え、ロットが変わったときに何をどう確認するかを、あらかじめ決めておくと安心です。

 

紅ズワイガニとの比較

国内のかにみそ市場で主流の紅ズワイガニ(ベニズワイガニ)と、ブラウンクラブのかにみそを比較すると、用途に応じた使い分けが見えてきます。

▶ 風味の方向性
紅ズワイガニのかにみそは、比較的マイルドで繊細な風味が特徴です。そのまま食べるかにみそ製品や、和食系の調味料には馴染みやすい味わいです。一方、ブラウンクラブのかにみそは甘みとコクが強く、洋食系のソースやクリーム系の加工食品、濃厚な味付けの商品により適しています。

▶ 加工適性
加熱後の風味や色の出方、粘度などの加工適性は原料によって異なります。レトルト加工やソース製造に使う場合は、自社の工程で試作して確かめることが前提です。

▶ 供給ルート
紅ズワイガニは国内水揚げに依存するため、漁獲制限や資源変動の影響を受けやすい側面があります。ブラウンクラブはアイルランドやイギリスを中心とした欧州で漁獲されており、国内産とは漁期・供給ルートが異なるため、調達先の分散を考える際の選択肢になります。

 

アイルランド産ブラウンクラブのご相談はエスケイ・インターナショナル株式会社へ

エスケイ・インターナショナル株式会社は、1988年の設立以来、甲殻類の加工原料を輸入し、食品加工メーカーや商社・卸のお客様へ卸販売しています。取り扱いはカナダ産ロブスターみそ、カナダ産ロブスター白身、アイルランド産ブラウンクラブ Brown Meat、アイルランド産ブラウンクラブ White Meat で、いずれも業務用の加工原料です。カナダ産ロブスターみそは生冷凍のため生食用ではありません。必ず十分に加熱してご使用ください。

数量・荷姿・価格・納期は、用途や想定使用量を伺ったうえで案件ごとにご相談させていただきます。評価用サンプルは在庫状況・案件内容に応じてご相談ください。規格書等の資料が必要な場合も案件ごとに対応いたします。原料の特性は業務用のかにみそ・えびみそ原料をお探しの方へを、ご相談はお問い合わせよりご連絡ください。

ブログの一覧へ

CONTACT

業務用原料のご相談

「こういう商品に使えないか」という段階からで構いません。用途と想定使用量をお知らせいただけると、ご相談が早く進みます。

電話する 原料のご相談