水産加工メーカーにとって、原料の仕入れ先は一度決めたら簡単には変えないものです。長年の取引関係、社内の承認フロー、製造ラインとの相性など、切り替えにはそれなりの工数がかかるため、多少の不満があっても現状維持を選ぶケースが多いのではないでしょうか。
しかし、えびみそ・かにみそのように最終製品の風味を左右する主要原料については、定期的に仕入れ先を見直す視点を持つことが、商品力の維持と収益性の改善の両面で重要です。本記事では、原料の切り替えを検討すべきタイミングと、判断の際に押さえるべきポイントを整理します。
品質のばらつきが製造現場の負担になっていないか
仕入れ先を見直す最も切実な契機は、納品される原料の品質にばらつきが出始めたときです。えびみそやかにみそは天然由来の原料であるため、ロットごとの差異はある程度避けられません。しかし、その差異が製造ラインの調整工数を増やしたり、最終製品の味や色にブレを生じさせているのであれば、それは仕入れ先の品質管理体制に問題がある可能性があります。
特にかにみそ原料は、使用する蟹の種類や漁獲時期、加工工程によって粘度や風味が大きく変わります。国内で一般的な紅ズワイガニ由来のかにみそと、アイルランド産ブラウンクラブ由来のかにみそでは、味噌の濃度や色味、加熱後の安定性がまったく異なります。ブラウンクラブは個体あたりの味噌含有量が多く、品質の均一性が保ちやすいという特性があるため、ロット間のばらつきを抑えたいメーカーにとっては検討に値する選択肢です。
品質の安定性は、最終的に歩留まりとクレーム率に直結します。原料単価だけでなく、品質起因の隠れたコストまで含めて現在の仕入れ先を評価してみることをお勧めします。
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切り替えのハードルを下げる「サンプルからの段階的導入」
仕入れ先の切り替えに踏み切れない最大の理由は、切り替え後に品質や供給面で問題が起きるリスクへの懸念でしょう。これは当然の判断であり、慎重であるべきです。
だからこそ重要なのは、いきなり全量を切り替えるのではなく、段階的に導入する進め方です。まずは無償サンプルで原料の品質を確認し、自社の製造条件でテスト加工を行う。問題がなければ小ロットでの試験的な仕入れに進み、最終的に本格導入を判断する。このステップを踏むことで、リスクを最小限に抑えながら最適な原料を見極めることができます。
エスケイ・インターナショナルでは、カナダ産ロブスターのえびみそ、アイルランド産ブラウンクラブのかにみそともに無償サンプルをご用意しています。37年間にわたり海産物加工原料の輸入に特化してきた専門商社として、原料の加工適性に関する技術的なご相談にも対応いたします。コンテナ単位での安定供給はもちろん、分割納品のご相談にも柔軟に応じておりますので、まずはサンプルのご請求からお気軽にお問い合わせください。
※原料の規格詳細、価格、最小ロット等については個別にご案内いたします。お問い合わせフォームまたはお電話にてご連絡ください。



